作:常光徹
絵:飯野和好
出版社:童心社
出版年:2018年
ISBN:9784494014637
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五月節供に用いるショウブとヨモギの由来を語る絵本。
むかし、それはケチな男がいた。
いつも「飯を食わぬ女房がほしい」と言っていた。
あるとき、飯を食わぬ という娘が訪ねてきて「嫁にしてくれ」という。
男は喜んで嫁にした。
娘は飯は食わないが、なぜか家の米が減っていく。
実は、男に隠れて大飯を食う山姥だった。
正体のばれた山姥は男を桶に押し込んで山へ戻って行く。
男は、途中で逃げ出すが、気づいた山姥が追いかける。
捕まりそうになった時、男は草むらに飛び込んだ。
そこは山姥の嫌いなショウブとヨモギの草むらだったため、男は命を助かる。
その日は五月五日で、それから五月の節供にはショウブとヨモギを飾って、悪いものを払うようになったという。
![牛抱せん夏](https://i1.wp.com/mukasi.xyz/yomi/wp-content/uploads/2020/08/牛抱せん夏.jpg?w=1656)
牛抱せん夏
ケチな男のもとに現れた飯を食わぬ美しいお嫁さん。その正体を知ったらビックリ!
![小副川肇](https://i2.wp.com/mukasi.xyz/yomi/wp-content/uploads/2020/08/小副川 肇.jpg?w=1656)
小副川肇
日本全国で伝承されている「食わず女房」は異類婚姻譚の型であり、クモが正体とする話は、西日本に多く分布しています。