作:山下明生
絵:杉浦範茂
出版社:偕成社
出版年:1983年
ISBN:9784033302706

けんかに負けた「ぼく」が悔しさで涙を流し、まつ毛が濡れて、ぼやけた視界の先に見えた飛行船の中で、にくい「あいつ」を負かす想像をします。
悔しさを消化していく、少年の心象世界を描いています。
少年の気持ちを詩的に表現している綺麗さを楽しみながら、やり場のない気持ちの収め方を学べる一冊です。

花川怜奈
喧嘩してからの気持ちの移り変わりや気持ちの収め方がユニークに描かれていていますね。
ちょっと夢を見ているようなステキな気持ちになれます。

原田眞理子
杉浦範茂さんのデザインが大胆で秀逸です。
ケンカできるのも、ともだちあってのこと。
ともだちに感謝して、謝る賢さを教えてくれる一冊です。