作:はたこうしろう
出版社:偕成社
出版年:2004年
ISBN:9784033313405
暑い暑い夏の日。
子どもの頃に体感したあの記憶の断片が蘇ってきます。
ひとりの男の子が、くわがたとりに出かけるというシンプルなものです。
コントラストのはっきりとした美しい絵が、夏の日差しの強さ、セミの声、躍動感ある男の子の動きを感じさせてくれます。
そして、何より苦労してクワガタを捕まえた男の子の満足そうな表情が印象的です。
夏休み前のこの時期に読んであげたい絵本です。
北沢香織
鮮やかな色彩と影の部分のコントラストが真夏の日差しを受けてはっきりとした色をはなっている感じと重なります。
自分が子どもの頃に田舎で過ごした夏休みを思い出しました。
原田眞理子
「夢中になって遊ぶ」事でこんな記憶の残像を一つでも多く体の中に残して欲しい、心からそう思わせてくれる一冊です。