作:佐野洋子
絵:佐野洋子
出版社:講談社
出版年:1977年
ISBN:9784061272743
100万回も死んで、100万回も生きたねこがいました。
100万人の人がそのねこをかわいがり、100万人の人が、そのねこが死んだ時に泣きました。
ある時、ねこは誰のねこでもない、のらねこになりました。
自分が大好きなねこは、メスねこたちにチヤホヤされて有頂天になりますが、一匹の白く美しいねこに魅せられます。
やがて、子どもが生まれ、自分よりも大切な家族を持つことに。
そして…
100万回死んでも悲しくなかったねこは、初めて愛することを知り、愛する者を失って涙を流すのです。
さが昔話の会
日本図書館協会選定図書
全国学校図書館協議会選定図書に選ばれている名作です。
中嶋順子
何度も死んでは生き返るねこの話ですが、愛すること、家族の大切さなど哲学的でいくつになっても大切に読み続けたい絵本ですね。