作：武田英子
絵：清水耕蔵
出版社：講談社
出版年：2003年
ISBN：9784061322653
捨て猫だったみけは、ばあとじいに大事に育てられています。
2人は蚕を飼って繭作りの仕事をしているのですが、ねずみが蚕を食べてしまうので困っていました。
子猫のみけにねずみ退治を期待しますが、みけは ねずみにやられてしまいます。
二人の期待に応えるため、みけは「八方にらみの術」を身につけるため、山にこもって修行をします。
みけの恩返しをする優しさと今は廃れた養蚕業者の大変さを考えられるお話です。
花川怜奈
か弱かった猫が、おじいさんおばあさんに恩返しをするために山猫のところへ修行に行く猫の姿が感動的です。
深見亮介
特に山猫のもとで、みけが八方にらみの術を習う場面は、とても見応えがありました。
暗闇と炎の色彩の対比が鮮やかなのと、そんな場面を背景に目標達成の為に辛い修行に耐え、ページをめくるごとに、みけがどんどんたくましくなっていく姿が印象的でした。
