作:佐野洋子
絵:佐野洋子
出版社:講談社
出版年:1992年
ISBN:9784061318809
おじさんは、とっても立派な傘を持っていました。
傘が濡れるのが嫌で、さそうとしないおじさんは、子どもたちの「あめがふったら ポンポロロン、あめがふったら ピッチャンチャン」と言う歌をきいて、はじめてかさを広げてみました。
誰にでも、心の底から愛着を抱いている大切なものってあります。
おじさんにとって、黒い傘がまさにそんな存在。
でも、使ってこそ、「物」なんです。
それでこそ特別な愛着も湧き、思い出にも残る。
おじさんにそのことを気づかせてくれたのは、雨の日に楽しそうに傘を差す子どもたちでした。
北沢香織
りっぱな傘が濡れるのが嫌で、傘をさそうとしないおじさん。
そんなおじさんが雨の日に出会った素敵なできごと。
原田眞理子
「あめが ふったら ポンポロロン あめが ふったら ピッチャンチャン」というテンポの良い台詞も楽しめる絵本。
深見亮介
表紙がチャップリンを連想させました。