作:常光徹
絵:飯野和好
出版社:童心社
出版年:1997年
ISBN:9784494008766
夕闇があたりを包む頃、妖怪たちは奥山を目指して一斉に移動を始めた。
ヌタバと呼ばれる山の広場で、年に一度の妖怪のお祭りがあるからだ。
楽しそうに歩く赤鬼の親子連れの後には、背中に一つ目小僧を乗せたクダン(顔が人間で体が牛の妖怪)が急ぐ。
妖怪たちで混み合う所では、ムラサキババアが交通整理。
途中にある小屋では河童や天狗が一休み、空には火の玉が飛んでいる。
ヌタバに着くと、遠くから集まってきた妖怪たちの楽しいお祭りが始まった。
ヌタバを目指す妖怪たちの姿を描いた絵巻風の絵本。
小副川肇
大晦日や節分の夜に、妖怪たちが歩き回る、百鬼夜行のイメージを描かれた絵本です。
牛抱せん夏
いろんな妖怪が出てきて、何度でも読みたくなります。
原田眞理子
飯野さんの画風に妖怪が非常にマッチして、ちょっと怖く迫力がある独特の世界観があります。